今年は10月1日~ 25日オンラインで、開催します。
一部アーカイブは2021年9月30日まで公開します。

横浜の海をみんなで観察しよう!
出前講座でリアルに学ぶ海の環境保護
横浜市 環境科学研究所

横浜市 環境科学研究所では、近年海を汚染することで問題となっているマイクロプラスチックや、普段見ることのできない横浜の海にいる生き物たちについて学んでもらうため、横浜市内の小学校や学童保育などで出前講座による普及活動を行っています。横浜の海で今、どんな問題が起きているのか、解決のために私たちができることは何か。未来を担う子供たちが、海の環境について知り、行動するきっかけとなれば、と考えています。

横浜市内におけるマイクロプラスチック
横浜の海と海の生き物たち
目次

海で今、なにが起きているの? 出前講座で知る横浜の海

海岸を歩いていると、ペットボトルなどのプラスチックごみを見かけることがあります。これらのプラスチックごみは、自然分解されずに環境の中で半永久的に漂い続けてしまい、横浜を含め世界の海で問題となっています。さらに、夏の横浜港で頻繁に発生する赤潮は、魚たちの生態に大きな影響を与えます。
環境科学研究所が行っている出前講座は、海を汚染するプラスチックの問題について子供たちに身近なものとして感じてもらい、解決策について1人1人が考えるきっかけ作りをしています。また、環境保全活動などによって生態系が徐々に取り戻されてきている、横浜の海の生き物たちについて学び、現在の海の姿をリアルに感じることができます。
海の近くで生活していても深く考えることのなかったごみの問題や海にすむ生き物たちについて、出前講座によって体験し、自分の問題としてとらえて行動していく。子供たちは大人が想像していたよりもはるかに頼もしい成長を見せてくれます。

マイクロプラスチックってなに? 生き物にも影響する小さなごみ

近年、海洋汚染の原因として問題となっているマイクロプラスチックは、5㎜以下の小さなプラスチック片のことを言います。昔の歯磨き粉などに使用されるマイクロビーズのように元々小さく作られている1次的マイクロプラスチック、プラスチック製品が紫外線や熱などで劣化し細かくなった2次的マイクロプラスチックと2種類に分類されます。
プラスチック製品は、軽くて丈夫で分解されにくく、水にも強い、といった様々な特性から、あらゆる分野に利用されていますが、きちんと処理されずに環境へ放出されると、そのメリットがデメリットとなり、海の環境を脅かします。5㎜以下のマイクロプラスチックは、海を漂い続け、魚や鳥などが誤って摂取してしまうことが知られています。また、プラスチックには化学物質を吸着しやすい性質があるため、生物がマイクロプラスチックを摂取することで化学物質が生物の体に移ることが懸念されています。
環境科学研究所では、2017年から横浜市内の沿岸や内陸、河川で調査を開始していて、どんな種類のプラスチックがどのくらいの量漂っているのか調べています。

海の環境の変化や問題にみんなで目を向けよう

出前講座では、教室で海の砂の中に混ざっているマイクロプラスチックを自分の目で探し出し、観察する作業を行います。海岸に近い学校などで講座を行う場合は、子供たちに海岸へ足を運んでもらい、実際にマイクロプラスチックを探して回収することもあります。
また、岸壁や砂浜を注意して観察してみれば、貝類や海草、藻類など、たくさんの海洋生物が生息していることに気が付きます。子供たちは、海を赤く染める赤潮もプランクトンが増えすぎてしまったことが原因であることを学ぶのです。
足元の砂に注目し、小さなプラスチック片の存在に意識を向けてみると、実にたくさんの数が混ざっていることを実感できるでしょう。また普段何気なく歩いている砂浜や磯にも、海の生き物たちの棲みかがあることを知ることができます。
これまで、海の環境について興味がなかった子供たちも、活き活きと動き回る生き物たちを観察することで、今目の前で起きている海の環境問題に向き合い、1人1人が何をすべきかを考え始めています。

豊かな海の環境を未来に残そう

出前講座を受講した子供たちは、海に漂うごみを減らすために、自分たちができることを話し合います。生き物がたくさん暮らす海の環境を守るには何ができるかを考えます。
海岸や河原、街中に落ちているごみを拾い、清掃活動を行うことはその1つです。また、ごみが適切に処理されるよう、分別やごみ捨てを徹底することも大切でしょう。そして、使い捨てされるプラスチックを減らすため、マイバックやマイボトルを持ち歩くなど、生活を工夫することも忘れてはいけません。
新しい時代を生きる子供たちは、美しい海の環境を守り共存していく未来のために、新たな一歩を踏み出しています。人々の豊かな暮らしには、豊かな自然環境が不可欠であることを、すでに学び取っているのかもしれません。

各種お問い合わせは

横浜市 環境科学研究所
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