今年は10月1日~ 25日オンラインで、開催します。
一部アーカイブは2021年9月30日まで公開します。

東京湾の青さをいつまでも守る
清掃兼油回収船「べいくりん」が出動中
国土交通省関東地方整備局

東京湾を行き交うたくさんの船舶の中に、海の美しさを保つため日々活躍している、お掃除船がいるのをご存知ですか? 国土交通省 関東地方整備局の海洋環境整備事業のひとつとして、東京湾に浮遊するゴミの回収などを行う清掃兼油回収船「べいくりん」。特殊な装備を駆使しながら大きな流木から油まで回収してくれる働き者、「べいくりん」の特徴や活動の様子をご紹介しましょう。

目次

東京湾のあちこちを走り回ってゴミや油に目を光らせる「べいくりん」

国土交通省 関東地方整備局の清掃兼油回収船「べいくりん」は、全長約32.5m、全幅約11.6mの鋼鉄製の双胴船で、東京湾全体の約6割に及ぶ850平方キロメートルという広大な範囲を管轄しています。東京湾の中央部分や船舶の数が多い浦賀水道は「べいくりん」の担当エリア。14ノットの速力で、東京湾内なら約2時間以内に到着できます。
海上のゴミが航行の妨げにならないよう、「べいくりん」は湾内を巡航して浮遊物がないか監視を行います。陸上からも海洋短波レーダーで海面の流れや波を測定しゴミの集まる場所を分析して「べいくりん」に伝え、的確に現場へ向かうことができます。
東京湾を走り回ってキレイにお掃除してくれる船なので、公募によって“ベイ(湾)をクリーンにする”という意味を持つ「べいくりん」という名がつけられました。

巨大な流木や冷蔵庫も……カゴのようなスキッパーとクレーンでどんどん回収!

「べいくりん」は、胴体が2つに分かれた双胴船と呼ばれる形の船で、船体の中央部分に取り付けられた大きなカゴのようなスキッパーでゴミをすくい上げ、船上のコンテナに回収します。台風の過ぎ去った後には河川から流れ込んでくる流木などが増えますし、廃船や冷蔵庫、テレビなどが浮かんでいることもあります。スキッパーでは回収できない巨大な流木や粗大ゴミは、多関節クレーンで回収することも可能です。
平成29年度のデータでは、東京湾の海上で1年間に回収したゴミの量は、ゴミ収集車に換算して約1800台分にも及びました。

油の回収作業でも活躍! 海の生き物たちを守ります

船の座礁や衝突事故などが発生すると、燃料の重油や積み荷の原油が海に流出することがあります。海面を覆う浮遊油によって海の生き物たちの生態系に影響が及ぶ前に、速やかに回収する必要があり、そんな時にも「べいくりん」が活躍しています。2011年3月に発生した東日本大震災で、千葉県市原市の製油所火災により油が海へ流出した事故の際には、震災直後の3月13日と14日に出動し、油の回収作業を行いました。
「べいくりん」には、容量21㎥のタンクが2個装備されており、シクロネと呼ばれる渦流式油回収装置で海上の油水を引き込んだ後、海水と油とを遠心分離して油だけをタンクに集めます。油吸着マットで海上の油を吸い取り、スキッパーで回収することもありますし、揮発性の高い油の場合は、船首に装備した放水銃で海面の油膜をかく拌して気化させることも可能です。

活躍は東京湾だけじゃない! 災害派遣先でも高い回収能力を発揮

横浜港をホームポートとし、東京湾で活躍している「べいくりん」ですが、災害時は管轄以外の海域で回収作業を行うこともあります。2011年4~5月には、東日本大震災の津波によって被害を受けた宮城県仙台湾へ「べいくりん」が派遣され、海上に浮遊しているがれきの回収作業に当たりました。活動はのべ35日間にわたり、津波で流された大量の流木や家の一部、家財道具など大型の浮遊物を次々と回収し、東北の海の環境を取り戻すために高い能力を発揮したのです。
最新機能や機動力を備えた海の掃除のエキスパート「べいくりん」は、日本の海の青さを守るため、今日もどこかでゴミを回収し続けています。

各種お問い合わせは

国土交通省関東地方整備局
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