私たちが生きる地球は、大きな危機に直面しています。温暖化や大気汚染、水質汚染などの問題が気候変動や自然環境の変化をもたらし、私たちの暮らしや生命までを脅かす事態となっています。そもそも環境問題は、人類の活動によって引き起こされているわけですから、私たち自身でこの問題に向き合い、解決のために立ち上がらなければなりません。
生体システム実践研究会は、生体エネルギーの技術と理論を応用し、環境問題の解決や人々のより良い暮らしを目指した活動を続けています。ここでは、生体エネルギー技術を活用して能力を高めた水を利用した環境改善の例をご紹介しましょう。
動植物が本来持っている能力を引き出す「生体エネルギー」

犬は人間の100万倍も鋭い嗅覚を持つと言われています。また、数千キロもの距離を移動する渡り鳥たちは、方角や位置を正確に把握する能力を持っています。このように自然の動植物は、自らの命を守り次の世代へ繋いでいくため、敏感な感覚や高い能力を備えています。鋭い感覚を駆使して、自分にとって最も心地いい場所、心身の能力を発揮できる場所を選択して生きているのです。
人間を含め動植物たちが本来持っている機能や能力を発揮させる力を「生体エネルギー」といいます。この生体エネルギーの研究が始まったのは、農業技術に関わる分野から。連作障害を克服し、より良い農作物を育てる技術を開発するため生体エネルギーを応用する研究と実践が、長野県の農業者を中心に行われてきました。現在は、農業だけではなく、教育や医療、製造などの様々な産業でも実践が展開されています。

生命にとって重要な水を変えることで生まれる効果

人間の体の6割から7割を占めると言われている水。地球の表面の7割も水によって覆われています。水は動植物の生命維持には欠かせないものであり、この水をより生命が求める状態に変化させることによって、生き物たちの能力がさらに高まることが分かっています。かいわれ大根を使った実験では、生体エネルギー技術を応用した装置「きわみ」を通った水の方が、一般の水道水よりもより旺盛に生育することが確認できました。これは、人体においても、自然環境においても同様の効果が期待できると考えられます。
水の変化によって得られる自然環境の改善効果

生体システム実践研究会は、社会貢献事業の一環として、全国の介護施設や児童養護施設に生体エネルギー技術を提供しています。水誘導翻訳装置「きわみ」を寄贈し設置して2年の児童養護施設では、施設内の排水口に設置されているグリーストラップの異臭がなくなったといった感想をいただきました。
また、135世帯ある地区の1世帯のお宅に水の生体エネルギーを高める浄活水器を設置し1か月後に、合併浄化槽を通って出てきた放流水の水質を調査したところ、放流水全体のBOD(生物化学的酸素要求量)や、化学的酸素要求量用(COD)の数値が約30%改善し、水中汚染物質の濃度を示すSSの値も約70%も減少していました。
平成26年から29年には、新潟県北部を流れる三面川の分流種川を鮭が遡上する川へ再生しようとする取り組みが行われ、この生体エネルギー技術が採用されました。その結果、水質の改善が見られたと同時に、魚や水生生物の増殖などが確認されています。さらに、三面川では鮭の採捕尾数が新潟県全体の平均を上回る結果となり、効果が実証されたのです。
人にも優しい水を市民プールに採用

全国の市民プールなどの施設にも、生体エネルギー技術を活用したプール用教育型浄活水器「すこやか」が設置されています。これらの施設では、プール特有の塩素の臭いがほとんどしないことや、配管や排水口の金属に腐食が見られないなどの効果が確認されていますし、利用者からは水が肌に優しく、皮膚炎の方でも痛みを感じることなく水泳が楽しめると好評です。和歌山市の市民プールでは、アトピー性皮膚炎などの理由で体育の授業でプールに入ることができない子どもたちのために、特別に市民プールを解放しています。
このように、生体エネルギー技術は動植物の強い生命力を引き出すだけではなく、自然環境の改善にも私たちのより良い暮らしにも、大きな効果をもたらす技術と言えるでしょう。
なお、10月15日、16日の2日間にわたり、横浜港大桟橋ホールの会場にも出展していますので、ご自身の目で確かめ、体感することができます。
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