2022年10月1日~2023年9月30日まで公開します。

横浜の海と環境
横浜市港湾局

目次

海の公園の砂浜と八景島ができるまで

金沢区海の公園は、人の手でつくられた人工の砂浜です。
海の公園では、毎年たくさんの人が潮干狩りを楽しんでいます。

<基本の形を決める>

様々な形の案の中から、景観、砂浜の長さ、ボートや漁船などの航路、水質への影響など様々な項目について比べて、小島を造る案となりました。

<波や風の影響を分析する>

砂浜の形が悪いと波や風にさらわれて砂がなくなってしまいます。
また、新しく造る島の影響で潮の流れが変わり、生き物の良好な成育に必要となる新鮮な海水が砂浜のほうへ入ってこなくなることも考えられました。
そのため、波や風の影響を調べて、現在の海の公園や八景島の大きさ・形に決まっていきました。

<生き物にとって望ましい砂浜づくりを行う>

調査や実験を重ね、千葉県の浅間山の砂がアサリの生育に適していることが分かったため、砂浜を作る材料として用いました。

<現在の海の公園の様子>

浅場・藻場の形成

アマモや貝類等は、赤潮の発生原因となる窒素やリンを吸収し、水質を改善させます。また、稚魚の育成や産卵の場となるほか、ブルーカーボンとしての脱炭素化の推進につながります。
<アマモ場とは?>
アマモは浅い海に生える海草で、「アマモ場」は、小さな魚たちの隠れ家となるなど「海のゆりかご」と呼ばれています。
<ブルーカーボンとは?>
海洋に生息する海藻などの生き物によって二酸化炭素が吸収・捕捉されること。森の緑と同じように、わかめなどの海の生き物も二酸化炭素の吸収・削減に貢献しています。
<豊かな海を守るための藻場の再生>
臨港パーク前の水域では、アマモ場づくりに取り組んでいる他、「夢ワカメ・ワークショップ」でワカメの種付けから、収穫まで行っています。

新本牧ふ頭の建設 生物共生型護岸

国際コンテナ戦略港湾の将来を担う最新鋭の物流埠頭として、新本牧ふ頭の埋立が2021(令和3)年に開始されました。
国が整備する大水深・高規格コンテナターミナルと、横浜市が整備するロジスティックス拠点で構成される、新たな物流拠点です。

生物共生型護岸のイメージ

<生物共生型護岸>
新本牧ふ頭では、横浜港の水環境や様々な生き物の生息に配慮し、生物共生型の護岸を採用しています。
護岸の壁面には波を穏やかにするスリットを設け、上部は日が差し込む構造です。中には自然石を敷いて海藻や海の生き物が生息する自然の岩礁を再現します。これにより、海藻類が育ち、稚魚の成育や生き物の産卵の場となります。
また、護岸の上には遊歩道や広場、海釣りのできる緑地を作り、多くの人が海に親しみ、憩える場所にしていきます。

環境に優しい港を目指して カーボンニュートラルポート

港湾エリアにおける水素等サプライチェーンのイメージ

横浜港は、2050年の脱炭素社会の実現を目指し、カーボンニュートラルポートの形成に取り組んでいます。
<カーボンニュートラルポート>
2050年の脱炭素社会の実現を目指し、国や民間事業者等と連携しながら、カーボンニュートラルポート形成の取組を進めています。
水素等の輸入拠点化や供給インフラの整備、ふ頭における自立分散型電源(※)確保、船舶への陸上電力供給、荷役機械・トレーラー等の燃料電池化など、水素等のサプライチェーン構築、需要拡大をめざした取組を行っています。
※災害時に電力供給が停止した場合でも自律的に電力を確保するシステム
<カーボンニュートラルポートとは?>
国際物流の結節点・産業拠点である港湾において、水素等の大量輸入、貯蔵、供給、利用等を図るとともに、脱炭素化に配慮した港湾機能の高度化、臨海部産業との連携等を通じで温室効果ガスの排出を港全体でゼロにするもの。
<産官学の取組み>

水素供給インフラ網の将来構想(イメージ)

横浜港では、エネルギー企業や船会社と協力し、水素の輸入拠点化、パイプラインの供給インフラ整備やアンモニアを燃料とする船の運航について、連携して取り組んでいます。
<LNG バンカリング拠点>

横浜港とシンガポール港の国際連携によるLNGバンカリング拠点形成(イメージ)

LNG(液化天然ガス)は、重油に比べて環境負荷が低く、二酸化炭素排出量も約25%削減できるなど、新たな船舶燃料として注目されています。
横浜港では、LNGを燃料とする船舶にLNGを供給(バンカリング)する拠点の形成を目指しています。

お問い合わせはこちら

横浜市港湾局

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