2022年10月1日~2023年9月30日まで公開します。

廃油をバイオ燃料や洗剤として活用しよう!
アジフライの聖地でサステナブルな取り組み進行中
長崎県松浦市

長崎県の北部に位置する松浦市は、福島や鷹島など、伊万里湾に浮かぶ5つの島を擁し、海と山が織りなす美しい景観、史跡や美味しい海の幸が楽しめる風光明媚な街です。
さらに、松浦魚市場はマアジの水揚げ量で日本一を誇り、この新鮮なアジを使った珠玉のアジフライが味わえるお店が市内各所にあります。2020年には”アジフライの聖地”として商標登録され、ますます盛り上がりを見せているのです。
そんなアジフライの街・松浦市ならではのSDGsな取り組み、廃油を使ったバイオ燃料、洗剤についてご紹介しましょう。美味しいアジフライを食べれば食べるほど自然環境保全につながる、そんな夢のようなお話です。

目次

日本一の水揚げと日本一の愛で揚げるアジフライ

日本一のトラフグの養殖地として、また日本有数の養殖クロマグロの産地としても知られてきた松浦。実はアジやサバでも日本有数の水揚げを誇る港町です。特にマアジは何度も日本一の水揚げを記録しており、松浦魚市場には対馬暖流域で育ったマアジが月1000トンも水揚げされています。
日本一活きのいいアジが集まる街だからこそ、日本一美味しいアジフライが食べられるのは当然のはず。お刺身で食べても美味しい新鮮なアジを、贅沢にフライでいただけるお店がたくさんある松浦市は、2018年よりアジフライを名物としてPRしてきました。2019年には”アジフライの聖地”であることを宣言。提供店を掲載したマップを製作したりアジフライグッズを販売し、松浦アジフライの美味しさは広く知られるようになりました。ついに2020年に商標登録が完了し、公式に松浦市が”アジフライの聖地”となったのです。

松浦アジフライはなぜ美味しいの? 味の秘密とは

松浦で水揚げされるアジには、旋網漁法で漁獲される回遊性のアジと、一本釣りや定置網で獲る居着きのアジの2種類があり、それぞれ美味しさに違いがあります。また、五島沖から対馬海域で4~8月までに漁獲された100g以上のマアジは特に「旬あじ(ときあじ)」と呼ばれ珍重されます。どのアジを使うかが提供するお店のこだわりとなりますし、さらに一晩寝かせてから揚げる、タルタルで食べる、オリジナルのタレで食べるなど、それぞれのお店の個性が発揮され、松浦アジフライの美味しさを形作っています。
松浦ならではの海の恵みを活かし、美味しいフライで味わってもらいたいという作り手の熱い思いが、松浦アジフライの味の秘密なのです。

アジフライマップはこちらでチェック
2022年3月発行のアジフライマップには33店舗が掲載されています。
※2022年9月現在、35店舗に拡大しています。
歴代アジフライマップギャラリー

アジフライの聖地ならではのSDGs 廃油がバイオ燃料や洗剤に

廃油を精製したバイオ燃料で走る公用車をイメージしたコンセプトカー。

松浦アジフライを提供しているお店で、毎日たくさん使われている揚げ油。
松浦市ではアジフライの美味しさをPRするだけではなく、使用済みの油を資源として活用する取り組みが始まっています。
これは、松浦アジフライを揚げた廃油を燃料に精製し市の公用車を走らせよう、というもの。松浦市のお隣、平戸市の企業「鶴丸設備」が持つ技術によって、廃油を純度99.95ウェイトパーセントという軽油よりもきれいなバイオ燃料へ生まれ変わらせ、これを燃料として走る公用車(ディーゼル車)の導入を検討しているのです。
さらに、廃油を燃料へ精製する際に出るグリセリンは、界面活性剤ゼロの海に優しいバイオ洗剤として加工。廃油を回収した松浦アジフライの連携店でこの洗剤を使ってもらえば、自然環境保全にも役立ち、お店もピカピカになるという好循環です。
美味しいアジフライを味わうことが、地球環境を守ることにつながる。海の恩恵に感謝しながら、海に恩返しができるこの活動は、日々たくさんのアジを揚げ続けている聖地・松浦市だからできる、SDGs的取り組みなのです。

各種お問い合わせは

長崎県松浦市
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